静かな旅立ち

　育児放棄を発見して　５日間　

　なんちゃって　人工保育をしながら　子猫の回復を待ちましたが
やはり　限界がやってきて　一度は　呼吸が止まってしまったちびニャー・・・

　一昨日の深夜　キッチンでミルクをやり　トイレもさせていましたが　目の前で　呼吸が止まってしまい　
　声をかけながら　噴出す涙・・・

　私の様子に気付いたクロエ　キッチンのドアの前で　「どうしたの？」っと　呼ぶ。。。

　覚悟を決めて　クロエに　ちびニャーを対面させると　舐めては　私の顔を見る。。

　子猫を撫でるのを辞めない私と子猫の間に割って入り　頭をなでろと催促する。。

　諦めろって事？？？

　行くよ・・っと　ばかりに　キッチンのドアを開けろと鳴くクロエ

　子猫を連れて　居間に移動。

　やはり　子猫を舐めてから私の顔を見る　頭をなでろと割り込んでくる。。。

　一旦　押入れにある　寝床に入ってから　戻ってきて　「連れて来い」っっと鳴く・・・・

　子猫を寝床に入れてやると　他の子猫を体でガードしながら　ちびニャーを　舐め続けるクロエ。。。

　もう　任せよう・・・　一旦　押入れから離れるも　気になり

　もう一度　覗くと　自分の脇に　ちびニャーを移動し　舐め続けるクロエが　「邪魔すんな」っと　怒る。。。

　息が止まってしまったちびニャー　最後くらいは　親元で。。。っと　
私は手を引くことにした。

　諦めて布団に入り　うとうとしている時に　子猫の鳴く声が聞こえた。

　
　朝・・・・　クロエの猫パンチで目が醒める。

　朝のお散歩に　出掛けるクロエを見送って　今のうちに　子猫の遺体を回収しようと　箱を覗くと　
　
　奇跡か？・・・・・　ちびにゃーは　温かく　息をしており　かすかに鳴いた・・・・

　母の一念で　ちびニャーは息を吹き返したらしい・・・・

　夕べの反省の涙とは違う　感動して涙が出た。

　もう任せよう。。　

　クロエに　「頼んだよ」っと声をかけて　初出勤。

　帰宅して　すぐ　子猫を確認すると　灰色の子の添い寝ですやすや寝ている・・・

　ひと安心・・・午後　相方もミルクを与えたら飲んだと言うし　
安心をしていたのだが・・・


　夕食後　覗いてみると　静かに　旅立っていました・・・


　クロエのお陰で　すっかり　綺麗になり　がりがりだけど　ふわふわした毛並みにしてもらい　子猫団子に添われて　寒い思いも寂しい思いもしないまま　
　
　ホント　静かに　星になりました。

　今回　人工保育をした事が　正しかったのかは判らない・・・

　でも　完全放置されていたちびトラニャーが　最後　皆に看取られたことは　よかったとしたい・・・

　クロエ　頑張ったねぇ・・・　そして　ありがとね。

　お疲れ様でした・・・

　すくすく育っている　残った３匹の育児頑張れよ・・・